和室の襖の張替はプロに頼むと一枚2500円以上かかりますが、
自分でやれば材料費と工具だけでできます。
自分できる襖の張替方法を紹介します。
襖が敷居から外れるものは簡単ですが、鴨居が沈んで外れないものもあるんです。
今回は試練の外れない襖の張替に入ります。

襖がはずれない・・・!?

襖のレールともいえる敷居と鴨居。
この鴨居が重いものを吊り下げたなどの理由で沈んだり、
柱がゆがんだりすると襖が外れないことがあります。

この場合、技巧に特化した内装業者を呼ぶか、
職人技をもつ大工を呼ぶか2択を迫られる印象でした。

ですが、10枚以上の襖の張替をしてきたことで、
襖張替ビギナー、ド素人の姿はもうありません。
気合と根性、知恵と勇気で対応する方法を編み出しました。
その技をご覧ください。

外れない襖の張替スタート

外れない以上、立てたまま襖紙を貼り換えざるをえません。
かなり難物ですが、ノウハウをまとめました。
ここ重要4番の襖紙の位置決めが大きく違います。

1.引手を外す。

襖から引手を外します。
インテリアバールを左右上下から差し入れて少しずつ浮かしていきます。
引手から引手釘をバールで抜くと外れます。

一度にてこの原理で起こそうとすると引手の縁が変形して歪むので注意。
てかと
最初は力加減がわからず普通に失敗しました。
ふちがゆがむので取り付けにくくなります。
2.襖の縁にマスキングテープを貼る。

襖の縁にマスキングテープを貼ります。
コツがあって黒い縁から内側にわざとはみ出して貼ることです。
1/3くらい飛び出していればアイロンのりが襖の縁に当たっても
簡単にはがれます。
3.引手をはずしたこと、マスキングテープが4辺に貼られたことを指さし確認。
当然のように何度か失敗したのです。
慣れてきたころマスキングテープを貼らずに襖紙を貼ったことがあります。
アイロンのりが縁にあたるとのりで剥がれにくく見た目が汚くなります。
また最悪なのは引手を外すのを忘れて上から襖紙を貼ってしまうことです。
もう取り出すにはのりごと引きはがすしかなくなります。
絶対にこの2点は確認してください。
てかと
引手の上から襖紙を貼っているのに気づいたときは絶望しかなかった・・・。
4.襖紙を下のガイドにあわせる。ここが違う!
ここ重要襖紙の柄合わせラインを谷折りします。

鴨居にマスキングテープで2か所、襖紙を固定します。
適当で構いません。



柄合わせラインで谷折りした襖紙の下部分を敷居にあわせます。

マスキングテープで下側を2か所貼って仮止めします。

柄合わせライン部分の位置決めができたら、

上側で鴨居の仮止めテープ位置を調整して左右と高さをあわせます。
てかと
これで位置決めが完了です。
アイロンがけは戸を立てたまま。
ここから試練のときです。
5.アイロンで中央に十字に貼り付け。

アイロンの設定は高温、ドライ。
襖紙の真ん中を矢印のようにアイロンで十字にかけます。

アイロンのスピードは1mを10秒くらいのノロノロ運転推奨。

てかと
縦置きはアイロンの重量がすべて腕にかかります。
しかもノロノロ運転、縦置きのつらさです。

これより早くアイロンを動かすととたわんで失敗します。
時間かけてのんびりやるにもアイロンは重いので、
結構腕がつらいんです。試練の時です。

試練の十字がけしたあと、鴨居と襖の上側のふちに手をあてて、
仮止めしたテープの位置をさらにつめます。

これをやらないとアイロンがけをしたとき、
しわやたるみができやすいです。

6.アイロンをかけるコツ3つ。ここに注目
襖の右下①、左下②、左上③、右上④の面の順番でアイロンがけしていきます。

このとき得たコツが3つあります。
襖を立てたまま作業するため、いろいろ違いが生まれました。

工夫の数々をご覧ください。

1コツ1つ目。

①の面からスタート。
アイロンは細くとがった先端からまっすぐ操作するのではなくて、
アイロンをかける方向に対して斜め30~45度にします。
十字にアイロンかけた中心(☆マーク)から下向きにスタート。


広い面積がとれて紙の下の空気を端へ逃がしやすい。
てかと
襖を立てているのでアイロンがかなり重く感じます。
軽く脇を閉めてアイロンがけをするのがコツ。

2コツ二つ目。

①の面では十字の中心から写真の下方向へアイロンを動かし、
空気を外へ外へと押し出すようにします。

そのあとは徐々に右側へ上から下、上から下を繰り返します。
この際に片手はアイロン、もう片手は襖紙の端を押さえるようにして
たるみがないようにします。

①の面の半分ほどが終わったら、下側のマスキングテープを剥がしてください。
不自然に襖紙が張って操作がしにくくたわみやしわの原因になります。

③、④の面は☆マークから上へアイロンを動かします。
この操作は下方向へ降ろすよりきついため、さらに腕の負担は増します。

てかと
襖を寝かしているときと違い、かなり腕に負担がかかります。
しかも片手は襖紙の端を引くので試練と言えます。


3コツ三つ目。

次のコツは仮止めの状態で襖の縁いっぱいにアイロンはかけないこと。
縁までアイロンをかけるとのりがマスキングテープに張り付き、
のり付けが終わって紙をカットする際にカッターがすっと動かなくなります。
しかもカット前、仮止めのテープをしたまま縁までアイロンをかけると、
しわとたるみが隅にできやすいです。

矢印のあたりまでアイロンをかけて止めるイメージ。
わざと縁から3~5cmくらいはアイロンをやめたほうがいいのです。
どうせ最後に縁にアイロンはかけるのであとまわしでよいです。

7.襖紙をカットする。ここに注目
わざと襖の縁から3~5cmほど残してアイロンかけしましたか?
もう紙は動きません。仮止めのピンやマスキングテープを剥がします
次は柄付きカット定規とカッターナイフを使います。

まずやることは襖の縁に切り取り線を作ります。
親指の爪で襖の縁に線を引くだけ。

次は柄付きカット定規を爪で作った切り取り線にあわせて
カッターナイフをやや倒し、
軽い力ですーっと動かして紙を切断します。

ここに注目襖を立てているために切り取る順番があります。

  1. 下側
  2. 左右
  3. 上側

の順番に切ります。
この順番でないと襖紙が垂れてきて邪魔でした。

てかと
カッターを動かすときに息を吐き続けると
余計な力は入らない。吸うと力が入る。

定規で切断すると大変なので、柄付きカット定規を激しくおすすめ。

8.カットしたあまり部分の襖紙を取り除く。

柄付きカット定規を当てながら、襖紙のあまりを取り除きます。
無理に引っ張ろうとせず、慎重に。
てかと
カッターナイフで切断できていないところがあるとちぎれます。
つまんないことで結構失敗しました。
9.マスキングテープを剥がす。

マスキングテープを縁からはがしていきます。
襖紙の端はアイロンがけしてないので大丈夫なはずですが、
そろそろと慎重に剥がしてください。
10.縁のまわりをアイロンがけする。

縁の周囲をアイロンがけします。
これでアイロンの出番は終了。
11.引手をはめこむ。
最後に引手をはめこみます。

カッターナイフで引手の取り付けか所に「」の字を書きます。
引手をはめこみ強く押し込みます。
新品の引手釘を使い、ミニハンマーで釘を打ち込みます。
これでおしまい。
てかと
老眼だとつらい作業。
上側の釘穴が特にわかりにくいです。
外れない襖はアイロンのりしかない。楽。
経年劣化などで襖が敷居から外れないタイプの張替方法です。
襖を外さずに貼るので位置決め、あわせなどアイロンのりでやるのが楽。
十字にアイロンがけできれば半分は終わったようなものですね。
ただし、襖を立てたままアイロンがけするため、
アイロンの重さはすべて腕にかかり結構疲れます。
てかと

まとめ

これにて外れない襖の張替の紹介まで終わりです。
次回は最初のころにやってしまった痛い失敗例です。
ひとの失敗をみて、自分にフィードバックする。基本です。

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